更新日:2026年10月31日
先に結論です。
開業したばかりの士業の先生が、ネット上でまず整えたいのは「ホームページ」「Googleビジネスプロフィール(Googleマップの事務所情報)」「名刺やメール署名に入れるアドレス」「所属する会の会員検索の情報」の4つです。
どれも、事務所名・住所・電話番号・受付時間の書き方をそろえることが大切です。相談を考えている方が、名刺、検索結果、地図、会員検索と、いくつもの場所で先生の情報を見たときに、同じ事務所だとすぐ分かるようにしておきます。
開業の準備では、登録の手続きや事務所の用意、名刺の注文など、やることがたくさんあります。そのなかで、ネット上の事務所の情報は後回しになりがちです。
この記事では、開業したての時期に整えておきたいネットの情報を、順番とあわせて紹介します。Googleビジネスプロフィールの手順や条件は、Googleの公式ヘルプで確認できたことだけを書いています。
まず整えたい4つの情報
| 整えるもの | 役割 |
|---|---|
| ホームページ | 事務所の情報、取扱業務、料金、相談の流れをまとめて伝える場所。ほかの3つからのリンク先にもなります |
| Googleビジネスプロフィール | Google検索やGoogleマップに、事務所の名前・場所・電話・営業時間を表示します |
| 名刺・メール署名のアドレス | ホームページのアドレスと事務所のメールアドレスを、会った方や連絡をくれた方に伝えます |
| 所属する会の会員検索 | 先生が登録している資格者かどうかを、相談する側が確かめる場所です |
ホームページは1ページからでも用意する
開業したばかりの時期は、最初から何ページもそろえる必要はありません。事務所名、資格者の氏名と所属する会、住所と地図、電話と受付時間、取扱業務、料金の目安、お問い合わせの方法が1ページにまとまっていれば、名刺やGoogleマップから見に来た方に、必要なことは伝わります。
業務が固まってきたら、業務ごとのページや、よくある質問のページを足していきます。ご自身で作る場合は士業がホームページを自分で作るときの手順と注意点を、載せる内容は行政書士のホームページに載せるべきことや社労士・司法書士のホームページに必要なページと載せる内容を参考にしてください。
Googleビジネスプロフィールの登録
Googleビジネスプロフィールは、Google検索やGoogleマップに表示される事務所の情報です。Googleの公式ヘルプ「Google ビジネス プロフィールを追加またはオーナー確認する」では、ビジネスは無料で追加・申請できると案内されています。
登録の手順
同じヘルプでは、パソコンでの手順が次のように案内されています。
- Googleビジネスプロフィールの追加用のページ(business.google.com/add)を開く
- 「Google にビジネス情報を追加」を選ぶ
- 画面の案内に従って、ビジネスの詳しい情報を入力する
- オーナー確認の方法を選び、画面の流れに沿って設定を終える
すでに事務所の情報がGoogleマップに出ていて、オーナー確認がまだの場合は、Googleマップで事務所を探し、「ビジネス オーナーですか?」から管理を始める手順が案内されています。
オーナー確認
Googleの公式ヘルプ「Google でビジネスのオーナー確認を行う」によると、オーナー確認の方法には、電話やSMS、メール、動画の録画、ライブビデオ通話、はがきなどがあります。どの方法になるかはGoogleが自動で決め、業種や地域などによって変わるとされています。はがきの場合、確認コードは通常14日以内に届き、30日を過ぎると期限切れになります。確認の審査には、通常5営業日ほどかかると案内されています。
登録できる条件で気をつけたいこと
Googleの公式ヘルプ「Google に掲載するビジネス情報のガイドライン」には、次のような条件があります。開業のしかたによっては当てはまるので、登録の前に確認しておきましょう。
- バーチャルオフィス:郵送先の住所を借りていて、その住所で実際にサービスを提供していない場合(バーチャルオフィス)は、ビジネスプロフィールを利用できないとされています
- 住所を見せない場合:顧客のところへ出向く形の非店舗型のビジネスは、顧客に住所を非表示にする必要があるとされています。自宅を拠点にしている場合などが例として挙げられています
- ビジネス名:実際に使っている名前を使い、キャッチコピーやサービス内容、所在地の補足、電話番号やURLなどを名前に入れることはできません。「〇〇行政書士事務所|相続・遺言の相談」のような名前にはしないようにします
- 個人の専門家:弁護士などの個人の専門家は、本人であれば個人のプロフィールを作れます。ただし、オーナー確認された事業所で、営業時間中に本人に直接連絡が取れることが条件です。1人の専門家が専門分野ごとに複数のプロフィールを作ることはできません
※ Googleの公式ヘルプ(2026年10月31日時点)によります。条件や手順は変わることがあるので、登録の際は最新のヘルプを確認してください。
プロフィールに入れておきたい情報
事務所名、住所(表示する場合)、電話番号、営業時間、ホームページのアドレス、カテゴリ、事務所の説明です。ガイドラインでは、説明欄は事業内容などを率直に書くこととされています。プロフィールの説明やお知らせの書き方も、ホームページと同じく、所属する会の広告の決まりに沿うようにしましょう。決まりについては士業のホームページで気をつけたい広告のルールで紹介しています。
名刺とメール署名のアドレス
名刺とメールの署名は、先生と直接やりとりした方が、事務所の情報を確かめる入り口になります。次の点を整えておくと、名刺から事務所のホームページへ、自然につながります。
- ホームページのアドレスを入れる:名刺の表か裏に、ホームページのアドレスを入れます
- 事務所のドメインのメールアドレスにする:ホームページと同じドメインのメールアドレス(info@〇〇.jp など)にすると、事務所のアドレスだと分かりやすくなります
- 署名の内容を名刺とそろえる:資格名、氏名、所属する会、事務所名、住所、電話、ホームページのアドレス

ドメインは、ホームページとメールアドレスの両方で長く使うものです。あとから変えると、名刺の刷り直しや、知らせ直しが必要になります。開業のときに、事務所の名義で取っておくと安心です。
所属する会の会員検索の情報
各会の会員検索は、相談する方が、先生が登録している資格者かどうかを確かめるのにも使えます。会員検索の中には、先生ご自身で情報を追加できるものがあります。
行政書士の場合
日本行政書士会連合会の「行政書士会員検索」は、氏名・登録番号・事務所の所在地・取扱い業務などから行政書士を探せます。ご利用上の注意によると、検索結果に表示される「主な取扱い業務」「メールアドレス」「URL」は、各行政書士が任意で設定できる情報で、行政書士本人が管理するものとされています。ホームページを公開したら、URLと取扱い業務を設定しておくと、会員検索からも事務所のホームページを見てもらえます。
税理士の場合
日本税理士会連合会の「税理士情報検索サイト」は、日本税理士会連合会が登録・更新する「公開情報」(氏名、登録年月日、事務所の名称・所在地・電話番号など)と、税理士本人が任意に登録する「任意公開情報」でできています。主要取扱業務や主要取扱業種は任意公開情報で、登録していない場合は、業務や業種で探したときに表示されないと案内されています。変更は、サイトの「公開情報を変更する」から、税理士用の電子証明書(ICカード)を使って申請する仕組みです。
そのほかの士業の場合
社会保険労務士・司法書士などの会員検索で、先生ご自身が追加できる項目については、この記事では確認していません。所属する会に、会員検索に載る情報と、変更や追加の方法を確認してみてください。
事務所の情報をそろえる
ホームページ、Googleビジネスプロフィール、名刺、会員検索の4つで、事務所の情報の書き方がばらばらだと、見た方が同じ事務所かどうか迷ってしまいます。次の項目は、表記まで同じにしておきましょう。
| 項目 | そろえたいところ |
|---|---|
| 事務所名 | 登録している名称と、ホームページやGoogleマップで使う名前。会員検索の事務所名は、登録している名称で表示されます |
| 住所 | 「丁目・番地」と「1-2-3」の書き方、ビル名と階数 |
| 電話番号 | 代表番号か携帯電話か。どの番号を表に出すか |
| 受付時間・休業日 | ホームページとGoogleマップで同じ時間か |
| ホームページのアドレス | 名刺、署名、Googleマップ、会員検索で同じアドレスか |
※ 税理士情報検索サイトのご利用上の注意では、税理士事務所の名称は税理士名簿に登録されている事務所名で掲載し、看板などの外部表示とは異なる場合がある、と説明されています。
整える順番の目安
開業の前後で、次の順番で進めると、あとからの直しが少なくて済みます。
- 事務所名・住所・電話番号・受付時間を決める:ここが決まらないと、ほかのものが作れません
- ドメインを取る:ホームページとメールアドレスで使うアドレスを決めます
- ホームページを公開する:まずは1ページでも大丈夫です
- 名刺とメール署名を作る:ホームページのアドレスと事務所のメールアドレスを入れます
- Googleビジネスプロフィールを登録する:オーナー確認には日数がかかることがあるので、早めに始めます
- 会員検索の任意の情報を設定する:設定できる会の場合は、ホームページのアドレスや取扱業務を入れます
事務所を移転したときや電話番号を変えたときは、この4つをまとめて直すようにすると、古い情報が残りません。
もう一度、結論です。
開業したての時期に整えたいのは、ホームページ、Googleビジネスプロフィール、名刺とメール署名のアドレス、所属する会の会員検索の4つです。
Googleビジネスプロフィールは無料で登録できますが、バーチャルオフィスでは利用できないなどの条件があります。4つとも、事務所名・住所・電話番号・受付時間の書き方をそろえておきましょう。
この記事の内容を、士業のホームページ屋さんに任せた場合の料金
士業のホームページ屋さんにご依頼いただいた場合、この記事で取り上げた項目は、それぞれ次の料金でお引き受けしています。
| この記事の項目 | 任せた場合(税別) |
|---|---|
| ホームページ | 1ページ:10,000円 6ページ:30,000円 8ページ以上(お問い合わせフォーム付き):50,000円 |
| Googleビジネスプロフィール | 初期設定:10,000円 お知らせ投稿の代行(月2回):月3,000円 |
| 名刺 | 名刺デザイン:5,000円〜 |
| 事務所のメールアドレス | 独自ドメインのメールアドレスの設定:5,000円(初回のみ) |
| ドメイン | 接続設定:5,000円(初回のみ) 新規取得の代行:3,000円 ドメインの年額費用:実費(お客様名義でご契約) |
| 開業に合わせてまとめて | 開業・リニューアル一式セット:45,000円(6ページのホームページ+名刺+封筒+Googleマップ整備。個別に頼むと合計50,000円) |
| 公開後の更新・サーバー | 月5,000円(サーバー・SSLの管理、動作の見守り・不具合への対応、文言の修正・お知らせの追加、アクセス解析のサポート込み。最低契約期間12ヶ月) |
たとえば開業・リニューアル一式セットなら、制作費45,000円と、公開後は月5,000円です。移転や電話番号の変更のときの文言の修正は、月額の範囲で対応します。着手金はなく、お支払いは翌月末です。
ご依頼の前に、先生の事務所の見本のホームページを無料でお作りしています。見本をご覧になってから、ご依頼いただくかどうかをお決めください。